探究活動

さくらサイエンス ノーベル賞科学者の講演と国際交流

探究活動

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「さくらサイエンスプラン」(「日本・アジア青少年サイエンス交流事業」 国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)主催)とは、産学官の緊密な連携により、優秀なアジアの青少年が日本を短期に訪問し、未来を担うアジアと日本の青少年が科学技術の分野で交流を深めるとともに、アジアと日本の科学技術の発展に貢献することを目指したプログラムです。
その中の「さくらサイエンスハイスクールプログラム」では、アジアの15の国・地域から優秀な高校生を招へいし、アジアの高校生が日本の最先端の科学技術や最も優秀な科学者に接し、日本の高校生と交流できる機会を作っています。本校には、中国とベトナムの高校生約80名が来校し、本校生徒37名と終日科学交流を行いました。
JST活動報告(さくらサイエンスプラン)第44号
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第1部は、2008年ノーベル物理学賞を受賞された小林誠先生の講演です。宇宙の起源を探る素粒子物理学の第一人者で、「CP対称性の破れの起源の発見」という当時の素粒子物理学では画期的な理論をうち立てた先生です。今回の講演はすべて英語で、テーマは" Matter and Antimatter "(物質と反物質)。内容は易しいものではありませんが、ホールでの講演に参加者全員が真剣に聞き入っていました。講演後にはQ&Aセッションがあり、本校生徒も含めてみんな英語で熱心に質問をしていました。

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全員で集合写真を撮ったあとは、カフェテリアで昼食会。小林先生も交えて楽しく過ごしました。折り紙なども紹介しながらのアイスブレイカーで、雰囲気も和やかになってきました。

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午後は、エッグ・ドロップ・コンテストを実施しました。BALスタジオに移動し、5名ずつが3カ国の生徒の混成グループに分かれて、卵を7メートルの高さから落としても割れないような装置を、A3のケント紙とセロテープだけで作成します。いかに衝撃を和らげるか、各グループとも知恵を絞って構想を練りながら装置を作成しました。

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再びホールに戻って、グループごとに装置の製作コンセプトのプレゼンテーションを行いました。スクリーンに映し出された装置を見ながら、デザインの美しさや、発想の素晴らしい装置について全員が投票を行いました。

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さあ、いよいよコンテストです。朝方降っていた雨もあがって、予定通り開始することができました。校舎の3階階段から仮設ステージへ投下するコンテスト会場の様子は、ハイスピードカメラの映像として、ホールに中継されました。残念ながら割れてしまったため息や、見事に成功した班の歓声で、投下会場やホールは大変盛り上がりました。20班のうちで見事成功したのは全体の25%の5グループで、なかなか難易度は高かったようでした。

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表彰式では、高得点順に1位から3位までと、特別賞(ビューティフルデザイン、イノベイティブデザイン)の全員に、賞状と副賞が授与されました。副賞は卵のかけら、といってもなんと7千万年前の恐竜の卵の化石(もちろん本物!)です。

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本日のプログラムは大成功のうちに終了しました。ノーベル賞科学者の講演を聴くことができ、中国・ベトナムというアジアの高校生との科学交流も通して、参加した生徒達は本当に充実した1日を過ごすことができました。

高校生新聞にこの活動が掲載されました。
【SSHリポート】東京 文京学院大学女子高校 アジアの高校生と科学で交流
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