科学知「比較解剖で理解する脊椎動物のからだ講座」
2018.08.05
8月4日・5日の両日、高校1年生理数キャリアの生徒11名が、「比較解剖で理解する脊椎動物のからだ講座」に参加して、解剖実験用の子豚標本を用いて脊椎動物に共通するからだのつくりについて学びを深めました。指導講師は、文京学院大学保健医療技術学部の樋口桂教授です。
講座の始めで解剖を行う意義や生命倫理について学び、命を頂いての学習という事はどのようなことか、という事をそれぞれが胸に刻み、黙祷を行ってから実際の学習に入りました。
テキスト代わりとなるパワーポイントの試料を見ながら解剖を進めます。子豚の標本は、それぞれに雌雄差や個体差があるため、何もかも始めて尽くしの生徒にとっては戸惑うことも多かったようですが、樋口先生の補助を受けながら着実に解剖を進めました。解説を聞きながら脊椎動物全般に共通する体のつくりについて知識をまとめ、その理解度合いを日々の最後に小テストを行って確かめるなど、密度の濃い2日間でした。
最初はおっかなびっくりの手つきで解剖を行っていた生徒も、だんだん慣れてきて最後にはしっかりとした手つきで作業を行い、からだののつくりの巧妙さや精巧さ、不思議さにすっかり引き込まれていました。命の尊さや大切さを実感しつつ、生物学・解剖学の理解を深めることのできた2日間でした。