高校1年生:「スプリングキャンプ」
入学式から約2週間が経った4月22日、高校1年生は恒例の「スプリングキャンプ」に参加しました。この企画は、これから本格的に始まる本校での生活の様々な基礎を身につけること、そしてクラスや学年の友人たち、学年所属の教員と親睦を深めること、を目的としています。場所は参宮橋駅からほど近い「国立オリンピック記念青少年総合センター」です。
清水校長先生の挨拶の後、株式会社マイナビのご担当者に登壇いただき、進路に関する講演が始まりました。90分間の講演ですが、「人生80年。働いている時間を合計すると何年分になるでしょう」など、興味深い質問が次々と投げ掛けられます。そうした問いに対し、生徒たちは積極的に手を挙げ答えます。大勢の前で臆することなく発言する1年生の姿勢に驚かされました。
続いて、雨宮副校長が登壇し、今後学びの土台となる「持続可能な開発目標(SDGs)」について導入となる講演が行われました。「今存在する問題、そしてこれから起こりうる問題、それら地球と人間、人間と人間の様々な問題に真摯に向き合い、解決していかなければ、私達はこの地球上で生きていくことができなくなるかもしれない危機にある」。今後、この地球規模のテーマについて、コースの特性に合わせた内容・進度で「探究活動」が始まります。
昼食、休憩の後、会場を移してコンクール形式での「校歌」の練習、「ペン習字」の取り組み方についてなど、文京学院での生活の基礎となる講義・活動が続きます。更には、クラスごとに分かれ、高等学校での生活や学習方法等について担任の先生方から話を聞いたり、クラス目標を話し合ったり、英単語テストに臨んだりと、非常に内容の濃い1日目となりました。
学ぶことの多い忙しさの一方で、生徒同士の距離が縮まっていきます。就寝時間を迎える頃には、2週間前とは明らかに違うリラックスした表情が見られました。これもこの「スプリングキャンプ」の大切な目的の一つです。
2日目は、昨日と打って変わって“スポーツデー”となります。定番のドッヂボールと「しっぽ取り」でクラス対抗戦を行いますが、他クラスと明らかに動きが違うのが「スポーツ科学コース」の皆さん。ここぞとばかりにその身体能力を発揮します。バレー部やサッカー部など、同じ部活動で活動していることもあってか、団結力の高さも垣間見れる時間となりました。
こうしてあっという間の2日間が過ぎ、閉校式を迎えました。前日に行われた「校歌コンクール」、「英単語テスト」、そして「ドッヂボール・しっぽ取り」の成績を総合して、学年優勝のクラスが決まりました。学年代表の床爪先生から、優勝クラスの発表があると会場は大いに盛り上がりました。
本校の特色が色濃く出た今年度のスプリングキャンプも終わり、生徒たちは家路に着きました。この2日間に学んだこと、そして培った友人たちとの絆を、今後学校での生活の基盤とし、高校生活を謳歌してくれることを期待しています。